洗剤の選び方と注意点@ウールカーペット
何といっても、やはりウールカーペットのクリーニングは難しいです。
「簡単だから」などと言う言葉に騙されてはいけません。
“中性でプロの洗剤”を選ぶ事をお勧めします。
では、なぜ普通の洗剤や前処理剤を使ってはいけないのでしょうか?
①ゴワゴワになってしまいます
髪の毛を洗うシャンプーは弱アルカリ性が多いです。
シャンプーの際、リンスやコンディショナーをしないとどうなりますか?
キシキシ、ゴワゴワになりますよね。
あのようなゴワゴワ感になってしまいます。
通常の前処理剤はアルカリが多く、pHは10~12です。
ですから、もっとゴワゴワになってしまいます。
②色が落ちます
ウールは髪の毛と同じです。
下図はウールカーペットのアップのイラストです。
ウールのダイサイト(染色座席)がキューティクルのすぐ裏にあります。
アルカリ洗剤によってキューティクルが広がります。
それによって色落ちがしやすくなってしまいます。
③アルカリ焼け
黄色く変色してしまいます。
アルカリの洗剤を使用することによって黄色くなってしまいます。
④ブラウニング
ウールカーペットの基布(バッキング)には麻の紐が使用されています。
下図はウールカーペットの断面図をイラストにしたものです。
ピンクが麻や綿糸。黄色が麻です。
麻は濡れると色落ちします。
特に洗剤によってはかなり落ちますので注意が必要です。
この麻の部分の色が流れて「ブラウニング」というトラブルになるケースが多いです。
※注意:
麻は濡れると色落ちします。特に洗剤によってかなり落ちますので注意が必要です。
この麻の部分の色が流れて「ブラウニング」というトラブルになるケースが多いです。
必要以上に濡らすとトラブルの元になります。
気を付けましょう。
タンク付きのポリッシャーなどではウールカーペットの場合危険です。
スプレーヤーで均等にスプレーすることをお勧めします。
⑤たんぱく質
最後に、ウールは髪の毛と一緒でたんぱく質で出来ています。
50℃以上のお湯では決して洗わないでください。
たんぱく質が壊れてしまい、素材の風合いが元には戻らなくなります。
また、色落ちや色流れが極端に増えてしまいます。
弊社でお勧めしているウール用カーペットクリーニング前処理剤は・・・
プロスプレーです。
■中性 pH:7.0
■汚れ落ちが強力
■植物性界面活性剤使用
■植物性溶剤使用
■低香料
■簡単・安心
■エコパック入り
■低価格の環境洗剤
以上、ウールカーペットのクリーニング時の注意点でした。
※2018年3月現在 プロスプレーは廃番品です。
同等品で「ウルトラTLC」があります。中性で汚れ落ちが強力です。