カーペットクリーニングのメカニズム
カーペットクリーニングにおいて
「どのように汚れを浮かし、はがしていくか」
が重要なポイントになります。
これはもちろんハードフロアにも言えることですし、私たちが普段行っている衣類の洗濯にも共通します。
(つまり、すべてのクリーニングは対象物から「汚れを浮かし、はがす」行為なのです。)
この「汚れを浮かし、はがす」行為はソイルサスペンションと呼ばれます。
これには4つの基本が存在します。
化学作用(Chemical)・温度(Heat)・攪拌(Agitation)・時間(Time)です。
4つの基本がうまくいけばいくほど、カーペットはきれいになるでしょう。
化学作用(Chemical)
ケミカルとは洗剤のことです。
洗剤の力で汚れにアタックし、分解・溶解を促しカーペットの繊維から汚れを浮き上がらせます。
より良い洗剤がより汚れをはがす力を持つことは言うまでもありません。
温度(Heat)
洗剤の化学反応は48℃から温度が10℃上がるごとに2倍の効果があると言われています。(上限あり)
この法則に従うと、洗剤を使う際にある程度の温度を加えることで洗剤の力をより発揮させることができます。
攪拌(Agitation)
カーペットの繊維にこびりついている汚れは、最終的にはひとつひとつを物理的に取り除かなければなりません。
その作業の一つが攪拌(アジテーション)です。
主に用いられるのがブラッシング。アジテーションブラッシングをしっかりとすることで汚れの除去速度や効果が増します。
洗剤を繊維の隅々までしっかりと浸透させる、という意味でもアジテーションは大切な工程です。
また、水を流す・空気の流れ・吸着させる、などの行為もアジテーションの一種と言えます。
ただしやりすぎると繊維を傷める原因にもなるので注意は必要です。
時間(Time)
洗剤がどれだけ効果的であっても、温水がどれだけ高温であっても、またアジテーションがどれだけしっかりされても、汚れを浮かせるには時間が必要です。
カチコチに固まっている汚れに対しては、洗剤の浸透のためにしっかりと時間を置くことも重要になります。
一見、無駄な時間に見えても、この時間をとることで結果的には効率をあげることになります。
4つの基本を補い合うことで「汚れを浮かし、はがす」つまり汚れを除去することを効率よく行うことができるのです。
4つの基本、CHATとして覚えておいてください。
奥が深いカーペットクリーニング…
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