ウールカーペットについたシミ取りのデモ
先日、ウールカーペットのシミ取りのご依頼をいただいたのデモにいってきました。
シミの種類は恐らく“ウーロン茶”とのこと。
カーペットの色は、タン(ベージュ)でした。
『ステインマジック ウール用』を使用し施工しました。
1回目はステインマジックを塗布後、30分後に回収しました。
少しシミの色が薄く変化したように見受けられましたが、劇的な変化はありませんでした。
2回目は施工後、1時間で回収しました。
結果、また更に薄く変化したように見受けられました。
3回目は施工後、1時間で回収しました。
結果、更に薄くなったように見受けられましたが、目視出来るほどにシミが残っていました。
4回目施工後、30分で回収しました。
結果、更に薄くなったように見受けられましたが、目視出来るほどシミが残っていました。
4回目の施工で終了です。
これ以上シミを取り続けると、シミの周りが白くなってしまうと判断しました。
ウールのカーペットは色落ちのリスクが高い為、長時間の放置やアイロンなどによる熱の添加等が出来ません。そのため時間をじっくりとかける必要があります。
しかし色落ちのリスクを避けるために、1時間後には回収しています。
今回、なぜステインマジックでも完全に落とせなかったのでしょうか?
恐らく、今回の施工をする前にお客様がシミを取る際に使用した O2+重曹 が原因だと思われます。
重曹はアルカリ性なので、pH性としては問題ありません。
しかし、今回の製品はO2(酸素)と結合するように配合されているため、ウーロン茶の酸化を著しく早めたようです。磁器や陶器に付いた茶渋を取るということと、混同されたのではないでしょうか。
これだけしっかり染色されてしまっていると、ステインマジックでも難しくなります。