Q.トイレの尿石を落とす方法はありますか?
色々な方から質問の中で意外と多いのが“尿石取り”です。
皆さん困られていて、
「アメリカではどんな強い洗剤があるんですか?」
とよく聞かれます。その答えは、
「ありません。」 ないんです。
でも、クリーニング方法が違うんです。
アメリカ CTI社の社長、クリントにもよく聞いてきました。
クリントは日常管理のことも研究していて、とても詳しかったので驚きました。
クリントの答えはまず、
“酸や傷の付きやすいスクラブを使わない”
これが大前提でした。
これを日本で言うと
「酸や強い洗剤を使わないと落ちないよ。」
と絶対に言われると思います。
しかし、クリント曰く
・酸を使うから便器(陶磁器)の表面が傷み、表面が溶けてデコボコになる。
・そこにスクラブやたわしで更に傷を付ける。
・そのクリーニングを続けることで尿石が一層付きやすく、取れにくい状態を作り上げている。
ということでした。
アメリカのマイナーなショッピングセンターやレストラン・公共施設に行っても、トイレは綺麗にしてあります。
まして臭いはほとんどありません。
余談ですが、
“尿石”という英語はありません。
“カルシウム ディポジット (Calcium deposit)”
と呼びます。
鏡のウロコも水垢も同様に“カルシウム ディポジット”と呼びます。
では、本題に戻ります。
尿石のクリーニングは、トイレの使用頻度にもよりますが
「GSR」と「オールクリーナー」
の併用がベストだと思います。
【日常トイレの清掃方法】
①オールクリーナーで清掃します。スプレーするだけで汚れが分解され溶けだします。
②GSRで仕上げます。週に1~7回、使用頻度に応じて使用します。
力で落とすのではなく、アクアパッドもしくは白パッドを使用し洗浄力で落とします。
・・・もう既に尿石がたくさん付いているトイレには・・・
上記と同じ工程で清掃を行い、一度尿石を全て取りましょう。
その際、くれぐれも傷を付けないようにすることが重要です。
GSRには天然のミネラルオイルが含まれています。便器の表面に汚れが付きにくくなるよう、保護してくれます。
クリントには以前から
「有機の汚れには有機溶剤がいい。」
と言われていました。
トイレの汚れも有機です。
ハウスクリーニングの場合はほとんどが有機汚れです。
有機は有機で落とす。
そして、ミネラルはミネラルで落とす。
皆さんもトイレ清掃を見直してみませんか?