「ステイン」と「スポット」の違い
展示会で必ず聞かれるのが、
「ステインマジックで消えたコーヒーはどこへ行くの?」
「まだあるの?」
「汚れとステイン」・「汚れとスポット」・「ステインとスポット」
これは意外と整理されてないですね。
カーペットについた汚れとスポット、ステインは違うものです。
日本語にはシミは一つですが、英語には「ステイン(STAIN)」と「スポット(SPOT)」と二種類あります。
ちなみに汚れは「ソイル(SOIL)」と言います。
実は意外と知られていないこの言葉に大きな意味があります。
①カーペットにコーヒーをこぼす。
コーヒーを拭き取ると、タオルにコーヒーが付いてきますね?
これは「スポット」です。
ですから、すぐにカーペットクリーニングをすれば問題なく落とせます。
スポットはスポッターをスプレーして拭き取ります。
クリーニングが出来ないのでスポッターでシミを落とします。
染色される前のシミ。
これを落とすのがアメージングリンスです。
②それが時間が経ち、染色されてしまったもの
これが「ステイン」です。
日本ではこの区別をしっかりと認識していないので、カーペットクリーニングの際に間違った工法をしてしまいます。
ステインは、カーペットクリーニングをしても落ちません。
カーペットの色と同じように、草木染のように染まってしまっているからです。
染まってしまったシミ。これを落とせるのが「ステインマジック」です。
ステインの場合、クリーニング後のコーヒーはすでにそこにありません。
コーヒー色に染色されたカーペットがあるわけです。
「じゃあ、なぜ染まってしまったシミが落ちるの?」
答え:
色が見えるのは、色の分子の結合によるものです。
その結合を外すと、色は見えなくなります。
ステインマジックは結合を外すことでシミを消していきます。
しかも、化繊のカーペットの場合は回収をしなくてもカーペットの元々の色が落ちることはありません。
CTIのステインマジックの成分を一部公開しています。
なので、ステインマジックのコピー商品は日本にも出ています。
海外にもあります。
A液が過酸化水素(オキシフル系)
B液がアンモニア系です。
この「系」を勘違いして、過酸化水素とアンモニアで作っても染色されたシミは落ちません。