布製家具のクリーニング時の注意点
椅子やソファーの布素材には天然のウールや絹、コットンが使用されていることが多いので、洗剤の選択には注意が必要です。
混紡も同様に天然素材に適した洗剤を選びましょう。
また、天然素材は濡らしすぎると色落ちなどの様々なトラブルの元になるので、濡らしすぎないように注意してください。
①表面のホコリを取ってください。
②スポッターで取れるシミは、「アメージングリンス」 をスプレーしてウェスで拭き取ってください。
天然素材に使用する場合は、必ず中性のスポッターを使用してください。中性以外のスポッターを使用すると、繊維の色が抜けてしまう場合があります。
③前処理剤を汚れに応じて希釈し、スプレーしてください。
前処理剤は中性で洗浄力の高いものがお勧めです。家具は汚れていないように見えても、様々な汚れが付着していて、複合汚れの場合が多いため、見た目よりも頑固な場合がほとんどです。
お勧めは「ウルトラTLC」です。
④ ホースヘアーブラシなど天然の素材のブラシを使用し、汚れの気になる部分を擦ってください。素材を傷めないように、丁寧に念入りに行ってください。
⑤汚れが分解されたら、回収を行います。リンサーと家具用ウォンドを用意してください。
⑥清水タンクに回収剤の希釈液を入れ、ジェットを出しながら丁寧にリンスしてください。
回収剤は、前処理剤で分解した汚れを乳化させ、回収しやすくさせる作用があります。
お勧めは「ナチュラルファイバー」または「ラストステップ」です。
⑦⑥でジェットを出しながらリンスした後、≪ドライパス≫を行ってください。
ドライパスとは、ジェットを出さずにバキュームのみを行うことです。乾燥時間を早めるために重要な作業です。濡れたままにすると、色落ち、ブラウニング、ウィッキング現象(中の汚れが浮き出てくる現象)、縮み、カビ、悪臭などの原因となります。
家具の素材や厚みに応じて必要な回数が変わります。
⑧ 回収を行っても落ちないシミは、染色されてしまったシミです。洗剤で落とすことはできませんので、シミ取り剤「ステインマジックウール用」を使用してください。